なにも、それでも

2003年10月2日
無と言うか、空白とでもしか言いようのない瞬間がある

吸い込まれて行く恐怖の一瞬が

誰にだって必ずある


死んだつもりで生き抜いていくのは良いが
生きているつもりで死んでしまってはいけない

約束だけで命を繋いで、繋いでいる人が
自分の手を、自分で握り締めるしかない人が
例え自身の虚無を悟ってしまったとしても
繋いだその手を離してはいけない

生命は約束などではない
幸福は世界が思い通りになる事ではない

なにひとつ

それでもひとつ

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