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荒涼の眠り
2003年10月1日いま、突然に気が付いた
自分が骨格で立ち尽くしていた事に
両耳の裏側から、風がシゥ…と鳴る
足の裏の面積だけが支える垂直となった意志の形
これだけだ
肉の内部で心など見た事が無い
感覚を殺して作った言葉だけが在る
その糸で心の模型を紡いでいるだけだ
だから立ち尽して朽ちていける
風が吹き上げていく
巻き込んで抱きしめて捉えられる言葉の糸
下から上から、そして奥深くから沸き起こって来る風
糸を吹き抜けていく細い音楽
空から見た風景の記憶も、確かに在るはずなのに
風が吹く度に薄れてしまう
髪を梳き、指を絡める風の糸、四肢さえも虚ろだったのか
もう糸は切れた
ただ直滑降で空を横切り失墜していく
何か花を見かけたらしい
きっと、これが最後の記憶
自分が骨格で立ち尽くしていた事に
両耳の裏側から、風がシゥ…と鳴る
足の裏の面積だけが支える垂直となった意志の形
これだけだ
肉の内部で心など見た事が無い
感覚を殺して作った言葉だけが在る
その糸で心の模型を紡いでいるだけだ
だから立ち尽して朽ちていける
風が吹き上げていく
巻き込んで抱きしめて捉えられる言葉の糸
下から上から、そして奥深くから沸き起こって来る風
糸を吹き抜けていく細い音楽
空から見た風景の記憶も、確かに在るはずなのに
風が吹く度に薄れてしまう
髪を梳き、指を絡める風の糸、四肢さえも虚ろだったのか
もう糸は切れた
ただ直滑降で空を横切り失墜していく
何か花を見かけたらしい
きっと、これが最後の記憶
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